時間センス

時間センス

時間の単位

時間の流れを単位で区切って測り始めたのは、4000年ほど前の古代バビロニア※1人だといわれています。「日時計」を発明した彼らは、太陽がのぼっている日中を12に分けました。
その後、15世紀ごろのヨーロッパで、「地球の自転」の1回転を1日、それを24等分したものを1時間、それを60等分したものを1分、さらに60等分したものが1秒と定められました。しかし、地球の自転速度は変化することがわかってきたため、一定不変で正確な基準が求められるようになりました。
1956年に自転速度よりも変動が少ない地球の公転をもとにして1秒が定められましたが、原子時計の開発によって、1967年、セシウム※2 133原子が発する電磁波が91億9263万1770回の振動をする時間を1秒と定めました。
セシウムは自然界に同位体(性質は同じだが質量の異なる原子)が存在せず、振動の速さにバラつきのない唯一の元素ですが、その原子が91億9263万1770回振動する時間が、それまでの知見を集めた1秒と同じになったのです。

※1 現代のイラク南部地域。
※2 原子番号55の元素。多くの同位体の中で安定同位体はセシウム133だけである。

時間センス_日時計

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  • 【ID】P-55
  • 【更新日】2024年3月8日
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